作品説明
『おかえり』雲呑めお初コミックス|COMIC快楽天発の極上キュート短編集レビュー
作品の概要|全10編収録の幸せいっぱいショートストーリー集
『おかえり』は、『COMIC快楽天』で注目を集める新進気鋭の作家・雲呑(わんたん)めおによる待望の初コミックスです。ワニマガジン社の「WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL」レーベルから刊行されました。
本作の最大の特徴は、圧倒的な"可愛さ"で読者のハートを貫くという点。繊細かつキュートなタッチで描かれるキャラクターたちが、それぞれのシチュエーションの中で生き生きと動き回ります。全10編の短編が収録されており、一話一話が独立したストーリーとして楽しめる構成になっています。遠距離恋愛のカップル、職場の人間関係、南国でのひとときなど、シチュエーションのバリエーションが豊かで、飽きることなく最後まで読み進められるのが魅力です。
作家・雲呑めおの紹介|繊細&キュートな画風で魅せる新鋭作家
雲呑めおは、成人向けコミック誌『COMIC快楽天』を主な活動の場とする作家です。本作『おかえり』が記念すべき初の単行本となります。その画風は「繊細&キュート」という言葉に集約されるように、柔らかな線とふんわりとした色彩感覚が特徴的です。
成人向け作品でありながら、キャラクターの表情描写や日常の空気感を丁寧に描き出すことに定評があり、ただ官能的なだけではなく、読後に温かさが残るストーリーテリングに長けています。初コミックスの時点でこれだけの完成度を見せる作家として、今後の活躍がさらに期待される存在です。
収録作品の見どころポイント|10編それぞれの魅力を紹介
「ワンルーム・ラブ」|狭い部屋が舞台の遠距離カップルの物語
お金はないけれど、狭いワンルームで密着しながら過ごす遠距離カップルのおはなし。物理的な距離と心の距離のギャップ、そして久しぶりに会えた喜びが画面いっぱいに溢れます。限られた空間だからこそ生まれる親密さが、読んでいてたまらなく幸福な気持ちにさせてくれる一編です。
「佐瀬さんは人気者」|上司の佐瀬さんを守れるか?
チャラい部下たちにセクハラされっぱなしの上司・佐瀬さん。彼女に助けを求められた主人公がどう行動するのかが注目ポイントです。職場を舞台にしたシチュエーションですが、佐瀬さんのキャラクターが非常に魅力的で、守ってあげたくなる可愛さと、大人の女性としての色気が絶妙にブレンドされています。
「デートプラン」|星空の下で彼女が見せた意外な一面
大事なデートなのに山奥で迷子になってしまうという、ちょっとコミカルな導入。しかし、満天の星空の下で彼女が意外にも積極的な姿を見せるという展開が新鮮です。アクシデントをきっかけに二人の距離がぐっと縮まるロマンチックな一編です。
「ぴゅあ・カプセル」|クールな眼鏡美人薬剤師の不器用な恋
薬剤師の篠川さんはクールな眼鏡美人。しかし、その外見とは裏腹にどこか不器用な一面を持っています。ギャップ萌えの王道を押さえつつ、雲呑めおならではの繊細な感情描写が光る作品です。知的な女性が見せるふとした隙に、心を奪われること間違いありません。
「Tropical Escape」|南国のセラピストとの甘いひととき
南国で出会ったセラピスト・マリエさん。彼女が施すマッサージが次第に熱を帯びていくという、リゾート気分とともに高揚感が味わえる一編です。開放的なロケーションとマリエさんの魅力が相まって、非日常の空気感をたっぷり堪能できます。
「じゆうけんきゅう」|アホの子・ゆずちゃんの衝撃的な自由研究
夏休みの自由研究をテーマにした一編ですが、そのテーマがまさかの精子の味覚分析。ゆずちゃんの天真爛漫なキャラクターと、あまりにも突飛な研究テーマのギャップが笑いを誘います。コミカルなノリの中にもしっかりとエロティックな見せ場があり、雲呑めおの引き出しの多さを感じさせる一編です。
その他の収録作品
「ヒミツのおしごと」では、職場のあの娘が実はデリヘル嬢だったという秘密が展開の鍵を握ります。「えっち団結」は学校を舞台にした青春テイストの作品です。いずれの作品も、雲呑めおが持つ「可愛さ」と「幸せ感」というテーマが一貫しており、短編集全体として非常にまとまりのある仕上がりとなっています。
こんな人におすすめ|『おかえり』を楽しめる読者タイプ
- 可愛い絵柄の成人向けコミックを探している方
- 過激さよりも甘さや温かみのあるストーリーを好む方
- 多彩なシチュエーションの短編集を一冊で楽しみたい方
- 『COMIC快楽天』系列の作風が好きな方
- 新しい作家との出会いを求めている方
- 眼鏡美人やお姉さんタイプのキャラクターが好みの方
本作は、ハードな描写を求める読者よりも、キャラクターの可愛さや二人の関係性の中に生まれる幸福感を味わいたい読者にこそ響く一冊です。初コミックスとは思えない完成度の高さで、雲呑めおという作家の魅力が凝縮されています。全10編という充実のボリュームで、さまざまなシチュエーションを堪能できるのも嬉しいポイントです。気になった方は、ぜひ手に取ってみてください。